——いつも最高にポジティブでエネルギッシュな印象のゆかりさんですが、子どもの頃から明るい性格だったのですか？

「違うのよ。子どもの頃はマジで陰キャ。根暗だったの！」

——意外です。幼少時代について教えて下さい。

「小さい頃から見えない存在達と話すことが当たり前で、仏壇の前で先祖たちとずっと話しているような子だったわ。宇宙人や見えない存在達から、人間や地球についてとか、色んなことを教わっていたの。そんな少し変わった子どもだったから、両親や親戚からは不気味な子として育てられたわ」

——お母様は、新興宗教に入られていたと聞いています。

「そう、私が小学生の時ね。それがきっかけで、自分には他の人にはない霊能力っていうのがあることに気がついたの。おかげで信者の幹部の人達には可愛がられたけどね。ま、結局そこは母のお布施が続かなくて脱会したわ」

——青春時代はどのように過ごしていたのですか？

「その頃になると霊力がグレードアップして大変だったわ。今までと違う存在とのアクセスが始まって‥。いわゆる、地縛霊ってやつね。そいつらから首を絞められて、唐突に気絶するようなことがしょっ中だったの」

——それは大変ですね。ご両親も心配されたでしょう。

「もちろんよ。肉体に憑依されることも多くなって、精神科に連れて行かれたわ。もちろん、診断では異常ナシ。学校に行けない日も多くなって、孤立していったわ。あんまり孤独で、何度か自殺も試みたんだけど、ギリギリのところで踏みとどまったり、親に止められたりしてきたの」

——現在のゆかりさんからは想像もつかないお話ですね。

「でしょ。そんな見えないもの達に怯えながらも、人並みに結婚、出産をして、どうにかまともな人生を送ろうとしていたの。そしたら、母が末期癌、父が脳梗塞で同じ時期に入院することになって、もう大変よ!!　母は家に帰ることを強く望んだから、必死で在宅看護したわ。その後、一緒に歩いている時に目の前で倒れて、そのまま息を引き取ったの。肉体から出ていく母を見た時、自分の霊力がより高い次元のものに覚醒するのを感じたわ。まさに、母から最後のギフトってことね」

師との出会いと魂の目覚め

——霊能力について、誰かに師事されたことはあるのですか？

「もちろんよ。母が亡くなってから、それまでとさらに違う存在とのアクセスが始まって、うまく能力をコントロールできなくなっていたの。そんな時、師と出会った。師からは宇宙理論、物理的法則、脳科学、霊的存在達についてなど、本当に多くを学んだわ。周りの人たちを霊視するようになったのも、その頃からね。守護霊や魂の言葉を伝えることで、みんなわっと泣きじゃくるの。それを目の当たりにして、“あたしの持っている霊視能力を必要としている人がいる”って初めて気づいたのよ」

——それまでは、霊能力を嬉しく思っていなかったのですか？

「当たり前よ！　なんでこんな能力を持ってるんだろうって悩み苦しんで、自分の人生を呪っていたわ。でもね、それも前世での経験から来ている出来事だって気づいたの。そして、今世こそはこの力で自分を、そして周りの人達を本当の意味で幸せにしようと誓ったのよ！」

——それから、現在の太陽のようなゆかりさんが誕生するのですね。

「まだよ。同じ頃に、夫がパニック障害を発症するの。ちょうど三人目の子が生まれた頃で、しかも父は介護が必要な状態。忙しすぎて、夫婦仲がギクシャクしていったわ。そうしているうちに、財布から頻繁にお金がなくなっているのに気づいて‥。夫のギャンブル依存症が発覚したの。私は子ども達のため、父のためにも、夫婦仲を修復できるように、良い妻、良い母、良い娘であろうと必死に笑顔を作って頑張ったわ。でも、どんなに笑顔を作っても、頑張りきれなくなった。

　そんな時、この声を聞いたの。

“何のために地球に生まれた来たんだ”

“お前は、人生苦しむために生まれて来たのか？”

“自分を幸せにすると、我々と約束しなかったか？”

　声としてはっきり聞こえたわ。それもそのはず、彼らは私を失神させて、肉体から離れさせて声を掛けていたの。

　夫が発病してからは魂の声に耳を傾けることなく、夫婦生活こそが自分の幸せなのだと言い聞かせて、生活を維持するようしがみついてた。前世での関係で、彼が私の目の前で殺されてしまった経験の記憶があったから、今世こそは二人で幸せになりたいと思っていたの。でも、彼は違う魂の道を歩んで行こうと決めたのよね」

——そうして、離婚をされることに‥。

「そう。決めたら早いわよ(笑)！　私も自分の魂に従う人生にしようと決意して、離婚に踏み切ったわ。そしたらスピリットが“待ってました”と言わんばかりに全ての準備を整えていてくれて。弁護士に依頼してから3か月で離婚が成立したの」

——まだお子さんもお小さかったんですよね？

「そうよ。それからはママ友とか色んな友人に声を掛けてもらって仕事をしたわ。イタリアンレストラン、保育園、学童、スポーツジムのインストラクター、スポーツ施設の受付。もちろん、スピリチュアルカウンセラーの仕事も続けてね。この頃にはすっかり今のあたしが出来上がったってわけ！」

『ボディ・マインド・ソウル』を意識する

——ゆかりさんというと、ヨギーニとしての姿も印象的ですが、ヨガはどのようにして始めたのですか？

「魂にやれって言われたのよ！　まず40代を目前にした時、自分の苦手なものに取り組みなさいってことでキックボクシングを始めたの。もう、めちゃくちゃ楽しかったわ！　そうしているうちに、私たち人間を構成している“ボディ・マインド・ソウル”の中で、マインドとソウルは理解しているけど、ボディはまだまだなことに気づいたの。それで、静と動という視点でヨガを始めることにしたのよ。そしたらもっと身体について知りたくなって、ヨガ・インストラクターの講座を受講することにしたの。ま、それもたまたまその講座の日が自分の休みだっただけで、インストラクターになろうとか1ミリも思ってなかったんだけど(笑)」

——そこから一転、本当に指導者になったきっかけはあるのですか？

「あれは真夏のすっごく暑い日だったわ。近所のスーパーで、サングラスにマスク姿の女性に呼び止められたの。初め誰だか分からなかったんだけど、長女のママ友だったのよ。私の記憶にある彼女はとっても美人でキラキラしていたから、その変貌に驚いたわ。初めは“元気—？　今何してるの？”みたいな普通の会話をしてて、その流れでヨガ・インストラクターの講座を受けている話をしたの。そしたら、何と彼女は病気で手術をして、最近退院したばかりっていうじゃない。“医者から少し身体を動かすためにヨガをやった方がいいって言われていたの。ゆかりちゃんからぜひ習いたい！”この一言で私が主催するFever yogaの誕生よ！」

——まさに、魂に導かれていることを感じますね。

「そう。何がどう繋がるかなんて、予期できるものじゃないの。頭で考えるよりも、魂に従うとびっくりすることばかり起きてくるわよ。それから、他のインストラクターの代講で行った先で、“介護施設のチェアヨガをやらない？”って声が掛かったの。これまで、保育園や学童の仕事で子どものお世話をしたり、運動を教えたことがあったけど、今は介護施設でヨガを教えてる。これで、魂の誕生時の赤ちゃんから、魂の修了近くの高齢者までと携わっているんだと思うと、つくづくスピリットは私に色んなことを経験させたいんだなって感じるわ。霊視をする時にも、クライントさんの様々な経験に深く共感できるの。本当にありがたいなって思ってる」

——ボディ・マインド・ソウル。全てのカードが揃ったゆかりさんのこれからの活躍が楽しみですね！　ゆかりさんの今後の活動について聞かせて下さい。

「まずヨガでみんなを笑顔に、元気にしたいわね。ま、出会う人みーんなを元気にしたいんだけど！　私のヨガって巷のヨガと全く違って、自然に笑いが起こるの。“これって漫才なのかしら？”って思う人もいるくらい。私の持つ霊的パワーがみんなの笑顔を引き出して、私の大きな声がハートに振動し、安心とリラックス感の中で身体と心を解放していく。高齢者施設では、認知症の方や身体が硬い方、表情が暗い方、色んな方がいるけど、みんなレッスンが終わる頃には笑顔になってる。“先生ありがとう。こんなに嬉しくて泣くことなんてないよ”“楽しかった。また会いに来てね”“せんせー。愛してるよーー”って、涙を流してくれることも度々よ。一般の方向けのFever yogaは、どんな人にも丁寧に、楽しくがモットー。10代から80代までのファンが居るって、幅広すぎでしょ！」

——スピリチュアルカウンセリングの方もますます深みが増していきそうですね。

「もちろんよ！　持ってる能力をフル活用してみんなを笑顔にするの。そして出会う人みんなが自分の魂の目的に従い、本当の意味での幸せを手に入れて欲しいと願っているの。そして自分も幸せになる。これがあたしの魂の目標だから！」